OASIS
19年連続のアルバムリリースで、これがなんと25作目! 夏と言えばサザンか加山雄三か…という風物詩的存在の中でも、これだけの継続力とコンスタントなリリースはご立派。しかし、彼らも毎年、同じ“夏”を表現しているわけじゃない。十八番のラテンフレイバー満載のオープニング「恋のMagma」、思いっきりベタにディスコビ―トで盛り上げる「Let's goto the sea ~OASIS~」といったアツイ、ラブソングもあれば、中盤では夏の森や夜の海の神秘性を思わせるナンバーで、演奏力やアレンジ面でのバンドの成熟もきちんと表現するあたりに底力を実感。ドラマティックな季節だからこその痛みや感傷も、実はTUBEの魅力であることが伝わる大人な1枚。